腎臓内科ブログ
<Vo.17>2012.04.19 【第109回日本内科学会参加レポート】 腎免疫血管内科医長 石岡 邦啓
<Vo.16> 2012.03.31 【卒業】 腎免疫血管内科 古谷 玲
<Vo.15> 2012.03.21 【はじめまして!守矢です】 腎免疫血管内科部長 守矢 秀和
<Vo.14> 2012.03.09 【本田謙次郎先生 日本脈管学会総会 最優秀賞受賞!】 血液浄化部部長 日高 寿美
<Vo.13> 2011.12.04 【血液浄化センター消防訓練】 血液浄化部部長 日高 寿美
<Vo.12> 2011.10.12 【ラオス 訪問記】 臨床工学技士長 高室 昌司
<Vo.11> 2011.07.20 【女性の力は世の中を明るくする】 副院長 小林 修三
<Vo.10> 2011.07.13 【Japan Kidney Week 2011 と第81回神奈川腎研究会】 血液浄化部 日高 寿美
<Vo. 9> 2011.06.03 【鎌倉の皆様戻ってまいりました】 腎臓内科 堤 大夢
<Vo. 8> 2011.05.11 【ブログ再開!】 血液浄化部 日高 寿美
<Vo. 7> 2010.12.18 【透析室での癒しの時間】 透析室ナース 横沢
<Vo. 6> 2010.12.09 【よく学び、よく遊ぶ!】 持田 泰寛
<Vo. 5> 2010.12.02 【神奈川腎研究会レポート】 大竹 剛靖
<Vo. 4> 2010.11.24 【アファレシスレポート】 岩上 将夫
<Vo. 3> 2010.11.11 【アフリカンレポート】 臨床工学技士 西坂
<Vo. 2> 2010.10.31 【タンザニアの透析チームをお迎えして】 日高 寿美
<Vo. 1> 2010.10.06 【カメルーンの透析チームをお迎えして】 日高 寿美
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<Vo.17> ~2012年4月19日(木)~【第109回日本内科学会参加レポート】
今回は石岡が担当致します。
4月13-15日の3日間、桜満開の京都において第109回日本内科学会講演会が開催されました。
内科系では最大規模の学会で、毎年約3万人が参加しております。

当科からも、前回ブログで執筆された古谷先生が、「脳血流SPECTによる腹膜透析患者のアルツハイマー予備群の評価」と題して発表されました。特に腹膜透析患者さんにおける認知機能評価や脳の血流については、明らかになっていない部分が多く、今回の発表はこの分野の礎となるような重要な研究発表であり、今後の更なる発展にも期待が寄せられます。当日は多くの方々が聴講され、複数の質問に対しても、余裕のある回答をされておりました。

4月14日には、サテライトシンポジウムとして、「研修医、医学生の内科学会2012京都」が同時に開催されました。若い先生の為の研究発表の場であり、当院総合内科より研修医2年目の大谷岳人先生が「当院における劇症型肺炎球菌敗血症の検討」と題して発表されました。発表に際しては、総合内科部長の北川泉先生は勿論、当科の小林修三先生、守矢英和先生にも御指導頂き、結果は見事優秀賞を獲得されました。
本学会の会頭の京都大学中尾一和先生は、会頭御講演の中で、基礎研究と臨床(ベットサイド)との間をつなぐ、臨床医学研究(Translational Research)の重要性を説いておりました。すなわち、臨床的なneedsをいかに的確に捉えて、基礎研究から生み出されたseedsとつなぐ双方向のscienceを強調しておられました。

我々も日々の多忙な診療の合間を縫って、同じような立場で苦しんでいる多くの方々の為に、日々臨床業務を終えた後、臨床研究に勤しんでおります。
その様な中での、今回当科(及び当科が関係した)の2人の若い先生の御発表は、本当に素晴らしいものでありました。加えて、日頃小林先生が口にされる「世に物を問う」ことの重要性を、改めて実感した学会でありました。

腎免疫血管内科 医長 石岡 邦啓
<Vo.16> ~2012年03月31日(土)~【卒業】
はじめまして。
腎免疫血管内科4年目医師の古谷玲と申します。
2年間湘南鎌倉総合病院に勤務いたしましたが、この春に病院を移ることとなりましたので、卒業記念に2年間を振り返り、徒然なるままに書き綴っていきます。
湘南鎌倉総合病院は、一部では「泣く子も黙る湘鎌」と言われているように(?)、非常にactiveで救急搬送を積極的に受け入れ、活気があり非常に忙しい病院です。
スタッフ皆の心には“湘鎌魂”(私の解釈では、断らない、前向き、粘り強い、寝なくても頑張る、お風呂に入れなくても頑張る、を総合した感じです)が宿り、一人でも多くの患者さんを治そうとスタッフ一丸となって頑張っています。そんな中で学んだ事は、自分で限界と思っていたことは実は限界ではない、という事です。
もう無理だと思っていても、やるしかない状況におかれたらやるしかないわけであって、人間なんとか頑張れるようです。そういう意味では、1日1回なんとかお風呂に入る、という命題も達成できそうな感じもしますが、研修医の皆さん。
一方で非常にアカデミックな一面もあります。腎免疫血管内科では積極的に学会発表や研究会参加、論文執筆を行っており、本年度も部長の大竹先生や岩上先生、Ns.の秋吉さん、秘書の増田さんが学会・研究会発表で賞を受賞しています。忙しい日常業務の中でどのように準備の時間をやりくりしているのか、私も秘訣を聞きたいぐらいなのですが、このような環境で刺激を受けつつ切磋琢磨しこの2年間診療にあたりました。
本当に貴重な経験でした。
卒業という言葉を聞くと4年前、医者として働きだす事に対する期待と不安に包まれて、仙台の大学を卒業した時のことを思い出します。
仙台はとても美しい町でした。大学に合格し初めて仙台の地を訪れた時、タクシーの運転手に「仙台は住みやすい街だから、転勤してきてそのまま永住しちゃう人も多いんだよ。お姉ちゃんもきっと気に入るよ。」と言われました。訛が強く、言っている事の半分くらいしか聞き取れなかったのですが(おそらく仙台出身ではなく青森あたりの人でしょう)、仙台の魅力を嬉しそうに語るおじさんの横顔が印象的でした。仙台で出会った人たちは皆、我慢強く、穏やかで、シャイなのですが熱い心を持っていたような気がします。1年前の震災で仙台も被災し、4年前とは大きく変わってしまいました。遠くから見守る、または募金することくらいしかできませんが、仙台が本来の活気、美しさを取り戻すまで応援し続けたいと思います。
最後になりましたが、2年間お世話になり本当にありがとうございました。これからも患者中心の医療を行う魅力的な病院であり続けてください。

腎免疫血管内科 古谷 玲
<Vo.15> ~2012年03月21日(水)~【はじめまして!守矢です。】
はじめまして。
腎免疫血管内科部長の守矢英和です。
このブログも始まってから1年半近く経ちましたが、ようやく登場させていただきました。
この病院でもう12年以上も勤務していますが、気持ちだけは20歳代新人のつもりで頑張っていますので
よろしくお願いします。
さて、2012年も始まってもう2か月以上が過ぎ、あっという間に新年度を迎える時期になりました。
この間にも私たち腎免疫血管内科には色々と楽しい、そして嬉しい出来事がありましたのでご紹介します。
まず最初は、2月4日(土)・5日(日)の二日間、越後湯沢に温泉・スキー1泊旅行に行って参りました。
私たち医師7名を始め透析室看護師2名、医療秘書1名、検査技師4名、栄養士1名(+子供2名)が集まり、行きの新幹線の中から早々とビールを飲み、日頃のストレスを発散。
夜の宴会では恒例?の岩上先生(写真右から3番目、この写真では仮装!)の女装で盛り上がり、部屋での2次会ではトランプに興じ、温泉では日頃の激務に耐えた体を癒しておりました。
スキーの方は、「十年ぶり以上?だよ」と話していた小林副院長(写真左から3番目)も、長年のブランクを感じさせない見事な滑りっぷりでありました。
幹事をしていた私としては、誰もケガすることなく無事に帰ってくることができ、また皆の親睦が深まり、ほっとひと安心の旅行でした。
そして次の話題は、2月19日(日)に行われた第9回日本医療秘書学会(会長:日野原重明先生、聖路加国際病院理事長)において、血液透析センターで医療秘書を務める増田ゆうさんが、栄えある「日野原賞」を受賞しました。

テーマは「透析医療における臨床研究支援のための医療秘書の役割」。
通常の医療秘書の業務内容を超え、臨床治験や医師主導の自主研究において、対象患者スクリーニングやデータの管理、検査結果報告などの業務を、医師と患者の架け橋として関わってきたことの発表でした。
医療秘書が単なる事務作業の補助的な役割をするだけではなく、学術研究も含めた多方面への医療を展開するためには、今後欠かせない存在になることは間違いなく、当院の同僚ばかりでなく、医療秘書を志す多くの人々にとっても勇気づけられる出来事だったと思います。
そして最後の話題。

3月3日(土)に横浜にて第26回神奈川CAPD研究会が開催されましたが、当院13階病棟勤務の秋吉美穂看護師(写真右から2番目)が見事に「優秀賞」を獲得しました。
テーマは、私たちが腹膜透析(PD)外来で行っている多職種介入腹膜透析外来(SK-MDTA)についてです。医師が主体だった外来を、看護師が主体の外来に切り替え、さらに栄養士や理学療法士(リハビリ)も参加し、一人の腹膜透析患者に対し多くの職種の医療スタッフが関わってサポートすることの重要性を述べた内容でした。
秋吉さんは院外での研究会発表が初めてでしたが、とても初めてとは思えない位に堂々と、そして流暢に発表しており、聞いている私たち身内も感心するほどの発表でした。
4月からは新しいスタッフがさらに加わりますが、医学・医療技術を高めながら、
時には親睦を兼ねて趣味に興じ、「文武両道」を目指して心機一転頑張っていきたいと思います。
腎免疫血管内科 部長 守矢 英和
<Vo.14> ~2012年03月09日(金)~
【本田謙次郎先生 第52回 日本脈管学会総会 最優秀賞受賞!! 】
久しぶりのブログ更新です。
腎免疫血管内科で最近たくさんの嬉しいニュースがあります。
今日はその第一弾として、2007年4月から2009年3月まで当院腎免疫血管内科の後期レジデントとして活躍してくださった本田謙次郎先生(現在、東京大学腎臓・内分泌内科で勤務中)のニュースをお知らせいたします。
2011年10月に岐阜で第52回日本脈管学会総会が開かれました。
日本脈管学会というのは、1960年に創設された由緒ある学会です。
それまで脈管系(動脈や静脈やリンパ管など)の研究が外科・内科・整形外科・皮膚科など個々に別れてなされており、各研究者間の横の連絡はほとんどない状況でした。
しかし、それでは独善に陥る危険があると考えられ、臨床医学・基礎医学の両方面の脈管学研究者が集まってこの学会がつくられたそうです。
第52回総会は金華山に見守られている岐阜市の長良川沿いにある長良川国際会議場で行われました。
たくさんの発表演題の中から、優秀演題として基礎医学で6演題、臨床医学で4演題が選ばれました。
そして10月20日に各演者がそれぞれ発表し会場で質疑応答を受けます。
その中で最も素晴らしいと思われる発表者が基礎と臨床で一人ずつ選ばれます。
その最優秀演題(臨床医学)に本田謙次郎先生が選出されました!

タイトルは“マゴットセラピーはExcretion/Secretionに含まれるproteaseを介してHepatocyte Growth Factorを産生させる”というものです。
なんとも難しい言葉がつながっており、おわかりになりにくいかもしれません。
湘南鎌倉総合病院のホームページから、受診される方へ⇒診療科のご案内⇒フット外来のページに入っていただきますと、下肢の動脈が細くなってしまい、休まないと長く歩けない(間歇跛行)、足に傷ができてしまってなかなか治らないというような末梢動脈疾患(下肢閉塞性動脈硬化症)の患者さんの治療がのっています。
その中でマゴット(医療用無菌ウジ)治療という項目があります。
一言で言うと、マゴットが足の傷の壊死しているところをきれいに食べてくれて、傷が治っていくのに必要な良質な肉芽を作ってくれる治療です。ただ、このマゴット治療の効果が実際にはどのような働きでなされているのか、ということは詳しくはわかっていない状況でした。
本田謙次郎先生は当時、夜遅くまで病院内を走り回って、マゴット治療を受けた患者さんを診察してはマゴットの分泌物を採取させていただき、それをもとに東大に戻ってからも沢山の基礎系の実験を行い、今回マゴットがどのように傷を治すことに働いているのかを発見し、発表しました。
この研究はすでに論文として2011年12月号の『American Journal of Physiology, Cell Physiology』という有名な雑誌に掲載されています。
私たち医師はいつも一人一人の患者さんからいろいろなことを教えられます。
本田先生は私たちの病院で働いて勉強したことを、さらに大学病院に戻って深めて新しい重要な発見をされました。当院の小林修三副院長や東京大学の野入英世准教授の御指導のもとにこの立派なお仕事がなされたと思いますが、本田先生御自身が優秀でかつ非常に努力されたことで、この栄誉ある賞を授与されたのだと思います。
本田先生、本当におめでとうございました。
私たち仲間も心からとても嬉しく思っています。
これからも皆切磋琢磨していきましょう。
血液浄化部 部長 日高 寿美
<Vo.13> ~2011年12月4日(日)~ 【血液浄化センター避難訓練 】
前日までの冷たい雨が嘘のように、本日は比較的暖かい快晴のお天気となりました。
鎌倉市山崎から鎌倉市岡本に病院が新築移転し、
移転後初めての血液浄化センター防災訓練を施行しました。
今年は3月11日に東日本大震災があり、ここ鎌倉は震度5弱でしたが、
我々の透析医療はやはり大きな影響を受けました。
地震が発生後、停電が夜9時過ぎまで続き、その後も東京電力の計画停電に悩まされる事態となりました。
そこで、今回の防災訓練は2部に分け、まず、第1部はスタッフからのプレゼンテーション、
そして第2部は実際の避難訓練・消火器使用練習としました。
9時半から血液浄化センターの待合室でプレゼンテーションを開始しました。
12月の慌ただしい季節ではありますが、約45名の患者様・御家族の方々がお集まりくださいました。
まず私の方から簡単に透析を行うには電気と水とダイアライザーや回路などが不可欠であること、
そして、水だけ来ないという場合には
ECUM(イーカム)という体から水分だけ取り除く治療はなんとか可能となる、
しかし、カリウムなどは除去できない、ということをご説明しました。

次に、臨床工学技士副主任 和泉さんから、
実際の3月11日から計画停電終了までに起こった出来事を具体的に説明させていただきました。
非常電源が備わっている病院なのに、
なぜ一時的に計画停電を避けて透析を行わざるを得なかったかをご説明しました。
そして、現在当院で行っている対策に関しても説明いたしました。

次に、看護師主任 山下さんから、
実際の火災時のマニュアルおよび当院での防火設備につき具体的に説明させていただきました。
本日は4階(血液浄化センターは3階)からの火災発生ということにしたため、
返血を施行後、抜針し避難するという方法にしました。
しかし、いざ実際に火事がおこり緊急避難が必要となった時にパニックになるな、と言われてもなると思います。
これに関しては、いろいろな状況を想定し、避難訓練を繰り返すほかはないのかと思われます。

最後に、管理栄養士の若林さんから、避難所での実際の食事内容について説明がありました。
地震発生後1ヶ月たっても、避難所ではカロリーはなんとか確保できるにしても、タンパク質は少なく、
また塩分が多い食事を供給されるという実態がわかりました。
そのような状況下で、患者様ご自身で食事内容を考えていただく必要があるということを再認識しました。

それから、実際の避難訓練が始まりました。
今回は各ベッドに装備されている緊急離脱セットの中の止血ベルトを使用し、
それを使用することで、止血を行ったことにしました。
そして、血液浄化センター近くの避難階段を実際におりていただき、屋外に出ました。
皆さま、頑張って階段をおりてくださいました。

屋外では玉縄消防署・鎌倉市消防署の方が来てくださっており、
実際の消火器による消火体験を多くの患者様・スタッフで行いました。

最後に、再度血液浄化センター待合室にもどり、消防署の方々からご意見をたまわり、
看護師主任 今井さんからも話をしてもらい、11時半に散会となりました。

実際に避難訓練を行ってみると、今まで気がつかなかった点、
変更した方が良い点などが明確になってきました。
災害がおこらないことを祈りますが、やはり常日頃の備えが必要であることを、
参加してくださった患者様・御家族、そしてスタッフもあらためて考えさせられたことと思います。
マニュアルに関してはさらに改訂を加えていきたいと考えています。
本当に最後に余談ですが、今日病院に咲いていた小さなバラをテーブルに飾ることができました。

これはICUの小屋師長さんが毎日丹精込めて世話をされてきたお花です。
小屋師長さん、かわいいバラの花をありがとうございました。
血液浄化部 部長 日高寿美
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<Vo.12> ~2011年10月12日(水)~ 【ラオス訪問記 】
こんにちは。今回は 臨床工学技士長 高室 が担当します。
9月12日~17日にラオスの首都ビエンチャンにあるラオス友好病院へ行ってきました。

今回の訪問は、徳洲会が寄贈した透析機器の贈呈式出席・現地視察・技術指導によるもので、
小林副院長をはじめ日高寿美部長・四街道徳洲会病院 国際協力部部長・黒岩宙司先生、
そして私の4名が訪問いたしました。
贈呈式にはエクサワン保健大臣、前保健大臣も出席されチェンマリ大統領からの勲章を徳田理事長に贈り、
感謝の意を。ということで代理として小林副院長が受け取られました。
詳細については、既に徳洲新聞No.794号でも紹介されておりますのでそちらをご覧ください。
さて、話題は変わりまして今回のラオス訪問ではラオスの伝統的なお祝いの儀式「パーシー」というものに参加させて頂きました。
ちょっとこちらをご紹介しましょう。
最初は“何が始まるんだろう?”という感じで、写真のように円卓の周りに座らされました。
そして、ピンクのシャツをきたおじさんが、ろうそくに火を灯したと思いきや、お祈りを始めました。
後で聞いた話では、このおじさん、実はこの地域では村の村長さんのような偉い方なのだそうです。

長いお祈りも終わりホッと?するのもつかの間、ここからが歓迎の雨あられ・・・・
両手の手のひらに、お酒(スゲ~強い)・卵・お菓子などを乗せられ、
皆さんから飲めや食えやの祝福を受けます。
さらに、皆さんシルクの紐を持っておりまして、それを両手首に巻きつけてきます。
巻きつける際に、健康(家族の健康のことまで)やら仕事やら、さらには金運まで祈ってくれます。
本当にいい気分にさせていただきました。

さて、透析医療の方に目を向けますと、今回の透析機器(日本製)贈呈に伴い、現地スタッフの4名
(Dr1名・NS2名・ME1名)が事前に日本へ研修に来ておりました。
しかし、彼らが来日したのが、なんと3月10日からの3週間!
来日2日目に、不幸にも大震災にみまわれたのです。
結局、十分な研修を受けられないまま帰国の途についてしまったので心配をしていたのですが、
透析センターのほうは私の心配をよそに順調な立ち上がりをしておりました。

この流れで順調に・・・といきたいところですが、やはり発展途上の国々では経済的な問題は無視できません。
徳洲会が行っている医療支援の基本姿勢は「魚の釣り方を教えて、自分たちで魚を捕れるようにする。」
しかし、その国の経済的な基盤がしっかりしていないといけませんし、かつ国内関係省庁の理解・協力がないと、医療を継続していくことは困難。さらに、インフラ整備も必要不可欠です。
医療保険も整備されていないため、透析治療も限られた方しか受けられず、公平性が保たれていません。
かろうじて透析を受けている方でさえも、1回1回の治療費を少しでも減らす為に、ダイアライザーを何度も使っています。
使用後のダイアライザーはRO水、生食で洗い流した後、冷蔵庫にて保管しています。
ちなみに同じ人に5~6回位使用するそうです。
さらに、透析の器械・水処理装置に関しても、設置後1年間はメーカーの保証期間があります。
しかしその後の保守管理は病院で行っていかなくてはなりません。
更に故障した時はどうするのか?日本のように電話1本で駆けつけてはくれません。
実は今まで支援してきたアフリカ諸国でも同じような2年目の壁にぶち当たっています。
これをどう乗り越えるかが継続して透析医療を行っていけるかのカギになります。
しかし、幸いにもラオスはアフリカなどの国々と比べ恵まれていました。
メコン川を渡っての隣国タイになんとNIPROの出張所があるんです。
何かあればそこの技術スタッフが来てくれることにもなりましたし、
さらにパーツ(部品)に関してもそこから取り寄せられるので、輸送コストもあまりかかりません。
これだけ好条件が揃っていますのでなんとか自力で頑張ってほしいものです。
さらにラオス政府の反応も決して悪いものではありませんでした。
ですから永続的に透析治療を行っていくことも不可能ではないのです。
今後は透析医療をSTEPとして高度医療を自国で出来る国に発展していって欲しいです。!

ビエンチャン市内を走るタクシー
臨床工学技士長 高室
<Vo.11> ~2011年07月20日(水)~ 【女性の力は世の中を明るくする】
女子サッカーなでしこジャパンが強敵アメリカを制して優勝した。
東日本大震災から明るいニュースが無かったのでとても嬉しい。
昭和39年のあの東京オリンピックを思い出した。
女子バレーボールチームだ。私は小学校3年生。テレビにしがみついて見ていた。
白黒だったけれど迫力満点の映像でサーブやレシーブ、セッターやアタッカーの動きまで覚えている。
最後は敵のオーバーネットで決まった。
アナウンサーは2回オーバーネット・オーバーネットと連呼し、選手は飛び上がってキャプテン河西選手の周りに集まってきた。
僕らもテレビの前で飛び上がった。一緒に見ていたおばあちゃんまで飛び上がった、ような気がした。
日本は世界一なんだ。バレーの世界一は国の世界一、家族の世界一、自分の世界一のような錯覚まで持った。
いずれにせよ、勇気と希望が湧いた。どちらも女子だ!
男はダメだ。男は段取りを整え女性がそこで存分に「ふるまえる」ような舞台を作れば必ず成功する。
どちらも監督は男性だった。女子バレー鬼の大松監督は今回の監督とは違う。
でも待てよ。女子ソフトボールもシンクロナイズドスイミングも女性の監督。
一度、女性の監督が男子チームの監督をやってもらえば案外いいのかもしれないな。
猫とネズミの喧嘩のように思えた。
大きくて牙を向く猫に小さくてちょこまかうっとおしいくらいに動き回るネズミがやっつけたのだ。
アマは言い訳するがプロはやり方を考える。
そういえばテレビでやっていた猫とネズミの「トムとジェリー」を思い出す。
「トムとジェリー、なかよく喧嘩しな」のタイトル音楽は今でも頭にこびりついて忘れられない。
何より選手が楽しそうだ。PK戦では監督の信じられない笑顔!
わたしも監督としてこれが大切だと思った。
「怒りは究極の無知」だとどこかの坊さんが言っていた。
まー、負けてもともと、そう思ったのか、あるいはここまで来た以上、存分に楽しもうじゃないかと思った結果の笑顔か。
それを見せてリラックスさせようとして狙った効果なのか。どちらでもいい。
なんでも、世界一になるには普段の地道な努力と本番でのリラックス、楽しむくらいの余裕と平常心が大切だ。
なんでもお金で換算し、物でしか価値のわからない現代の唯物的思考はこうした優勝という無形の価値をどう換算するのだろう。
経済効果は1兆円とはじきだしたエコノミストがいる。そんなものじゃない。
計り知れない価値だ。計れないから計算する意味もないし不可能なのだ。
優勝はひとが元気になるすべての根源である。
そういえば、榛原でやったことは職員に元気を出してもらう努力をしたことだ。
職員を褒めちぎったことだ。こうした行動が今の病院の成功につながっていると信じている。
残った職員一人一人はたいへん優秀なのだからわけはない。
わが腎内も世界一をめざそう。ところで、腎臓内科がなぜ腎免疫血管内科になったかをお話ししましょう。
うちの腎内は腎炎から腎不全・透析医療はもちろん、膠原病の腎障害はたまた腎不全に合併する心血管障害全体を見ていこうとしたものです。
それに、手に技のないわれわれにとって早期発見はとても大切なことです。
目に見えないものを病態から考えて早期に見つけようと思うと、種々のバイオマーカーやら内皮機能など見て次を予測します。
合併症を診るということはなるべく他科にまかせず自分たちで総合的な医療を展開しようと思うことが大切であり、思うだけでなく、勉強すること、そして教わりながら誰も考えつかなかった新しい診療を編み出そうとする進取の気性が大切です。
アフェレーシスや再生医療はその極致です。腎不全は多血管病なのです。
そして何よりわが病院では縄張りのない自由闊達な診療を推奨しています。
こうしたわけで腎免疫血管内科にしたのは腎臓を窓口として免疫学的考えにもとづく診療を行い、
さらに合併症として多い心血管の問題を血管生物学から診療をしようということです。
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そういえば、当科では勉強会を兼ねてよく外で食事をとります。
最近、思う事は、懐石・イタリアン・フレンチ・中華など、みんながどんな食べ物を食べたいのか聞いていなかったことを反省しています。
ひょっとしたら焼き肉とかお好み焼きとかそんなものを食べたかった人もいるのかもしれません。
今度は聞いてみなければ。
死ぬ前に何を食べたいかは聞いてみた。岩上先生はイカ、古谷先生はチンジャオロースー、
持田先生は桃、大竹先生はおにぎり。
私は何だったと思います? 黄色いものです。わかる人返信ください。
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副院長 小林 修三
<Vo.10> ~2011年07月13日(水)~
【Japan Kidney Week 2011 と第81回神奈川腎研究会】
岩上先生受賞!!
今回は最近の学会活動を血液浄化部 日高が報告いたします。
更に、私たち腎免疫血管内科においてまたまたとても嬉しいことがありましたので、それもあわせて報告します。
まず、6月の中旬に第54回日本腎臓学会と第56回日本透析医会の学術集会が横浜で開かれました。

ほぼ同時に開催されるため、上の写真にお示ししますようにJapan Kidney Week 2011と呼ばれ、全国から腎臓内科医および透析治療などに従事している看護師さんや臨床工学技士(MEさん)、企業の方などが多数参加される学術総会です。
私たち腎臓内科医にとっては、国内で開かかれる学会の中では最重要視しているものの1つです。
あいにくの梅雨空のもとでしたが、多くの方が集まり、活発に議論がなされていました。
私たちのグループからは、日本腎臓学会では医師が一般演題6題の発表を行いました。
日本透析医学会では、シンポジウムの座長を小林修三先生がなされ、その中で守矢英和先生がシンポジストとして立派に発表されました。
そして、一般演題に関しては、医師が10題、看護師が2題、臨床工学技士が2題発表しました。

写真は看護師の塩野恵美子さんがポスター発表をしているところです。
彼女はアフリカの3カ国(モザンビーク、ジブチ、ザンビア)すべての透析支援に出張しており、支援の実際と、各国それぞれの問題点と対処した方法などを発表しました。
患者さんの治療に際し役に立つこと・医学/医療の進歩につながることを、継続して今後も考え、具体化していきたいと考えます。
そして、嬉しいことの報告です。
7月2日土曜日の午後、第81回神奈川腎研究会が横浜で開かれました。
第80回の同研究会で岡真知子先生が優秀演題賞を受賞したことは以前大竹剛靖先生が報告してくださいました。
その伝統と格式のある研究会で、今度は岩上将夫先生が発表いたしました。
岩上先生は病棟での医療において中心となって頑張ってくれている1人であり、とても忙しい状況が続いていました。
おまけに、研究会の発表時間のぎりぎりになって登場し、どうしたのかと尋ねると、なんと病院から大船駅に行く途中で、彼の自転車のタイヤがパンクし、修理屋さんで直してもらったら、予想外に時間がかかったとか。。。
とにかく、そのようなあわただしい状況の中で発表をしたわけですが、彼の発表は素晴らしく、また発表後に何点かご質問をいただきましたが、それにも堂々と答えてくれました。
そして、研究会の最後に優秀演題賞の発表がありましたが、岩上先生が最優秀演題賞に選ばれ、表彰されました。
私たちのチームが2回連続して表彰していただけ、みんなでとても喜びました。
岡先生にならい、表彰状を持った岩上先生の写真をブログに載せることにしました。

これからも皆で切磋琢磨していきましょうね。
いつのまにか梅雨が終わり、夏本番となってきました。皆さまくれぐれもご自愛くださいますように。
血液浄化部 日高 寿美
<Vo.9> ~2011年06月3日(金)~ 【鎌倉の皆様戻ってまいりました。】
鎌倉の皆様、お久しぶりです。4月から当院腎臓内科で働かせていただいています
堤大夢(つつみだいむ)と申します。
よく「ひろむ」や「たいむ」と呼ばれるので振り仮名つけさせてもらいました。
少し遅れましたが簡単に自己紹介をさせていただきます。
出身は福岡県北九州市で市内の中学、高校卒業し、卒業2年後(理由は御察しの通りです)
鹿児島大学に入学しました。
大学卒業後は当院で初期研修を行い、終了後2年間鹿児島の大隅鹿屋病院で
総合内科医として働かせていただきました。
初期研修で当院を選んだ理由は湘南鎌倉と言う名前に惹かれてでした。
名前だけ聞くと古都の雰囲気を味わいつつサーフィンをする、夢のような病院。
田舎暮らしの僕にとっては刺激的な名前です。
意気揚々と鎌倉にやってきましたが、
僕の考えが甘くそのような生活は夢のままであっという間に2年間が過ぎてしまいました。
今回はリベンジのため再度鎌倉にやってきましたというと怒られちゃうので本音は隠していますが・・・。
腎臓内科にすすむ経緯はいろいろあってなかなか説明できないですが、
当院を選んだ理由はやっぱり2年間の充実感が忘れられなかったからですね。
とにかく忙しくて自宅近くのスーパーの存在に気付くまで1年間かかりました。
そんな病院ですからとにかくみんな力強くて一緒懸命です。
僕も負けないようにがむしゃらに頑張りたいと思います。
そして少しでも鎌倉の皆様のお役に立てればと思っています。どうぞよろしくお願いします。



上の写真は京都の写真です。どこに惹かれてか自分でもよく分かりませんがここ4年間の長期休みは京都しか行っていません。
特に詳しい訳ではなく毎年王道のコースを観光するだけなので写真を見返すと毎年同じ写真です。
今年ことは違う場所にと思っていますが結局京都になると思います。
腎臓内科 堤 大夢
<Vo.8> ~2011年05月11日(火)~ 【ブログ再開!】
2011年に入ったところで、ブログの更新がとだえており、誠に申し訳ありませんでした。
血液浄化部の日高です。
この間に、東北地方太平洋沖地震がおこり、また東京電力福島第一原子力発電所の事故がおきました。
東北地方太平洋沖地震により被災された方々ならびにご家族の皆様、そしてお亡くなりになられた方々へ、
心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。1日も早い復旧復興を心より願っております。
忘れもしない3月11日の大地震がおこった時には、当院の血液浄化センターで血液透析治療を実際に
受けていらした患者様は少なく、幸い大きな問題はございませんでした。
しかし、その後におきました東京電力の計画停電では、透析時間の変更などにより多くの患者様にご迷惑を
おかけしました。
あらためて、血液透析治療には電力と水が必要不可欠であることを肌で実感することとなりました。
そして、余震がいつ起こるかもわからない状況ですので、血液浄化センターのスタッフ間で再度安全マニュアルを見直し、近いうちにあらためて避難訓練を実施しようと考えております。
さて、腎免疫血管内科・血液浄化センターは4月に入り、新入職者を迎えました。
医師は大学卒業後5年目の元気な空手の得意な堤先生、看護師は3名、臨床工学技士は4名です。
次回のブログは堤先生に自己紹介をしていただきます。
腎免疫血管内科としては、4月よりフット外来をリニューアルして始めました。
詳しくはホームページのフット外来の項目をご覧ください。
フットケア指導士や糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師とともに、フットの様々な問題について取り組んでいきます。巻き爪でお悩みの方や足裏の魚の目やたこ、角質が気になる方にはぜひ専門看護師のケアを受けていただきたいと思います。
お気軽に病診連携室までご連絡ください(電話番号:0467-45-8923)。
では、今後は途切れることなくブログを更新してまいりますので、皆さま、ぜひ時々お立ち寄りください。

血液浄化部 日高 寿美
<Vo.7> ~2010年12月18日(土)~ 【透析室での癒しの時間】
こんにちは!
第7回目にして日高先生から指名されてしまいました、 透析室ナースの横沢 です。
新病院になってから急に広くなったこともあり、せわしない毎日になっていましたが、この頃はやっと落ち着いてきました。
広さにも3ヶ月かかってやっと慣れてきたようです。
写真は、入り口からみた透析室です。

かなり伝わりにくいですが、1列に5~6床のベッドが7列です。
奥行きがあるので何かと小走りになります。
さらに左側には個室7部屋、奥の右側にも12床のベッドがあります。
全部で57床です。
日々の忙しいときに癒してくれるのが、甘いものです。
新病院にはローソンもあるのでスイーツには事欠きませんが、時々登場するのが、スタッフにお母さんが多い透析室ならではの手作りケーキやゼリーです。
休憩時間になるとお母さん達が果物を剥いてくれるという贅沢を満喫しています。
数日前は透析室のエイドさん(看護助手さん)の川上さんの誕生日がありました。
ケーキでお祝いです。

今回はケーキが2つも!
一つはME種山さんの作ったアップルパイです。
絶品です。
記念撮影をしました。

最後列 右から2列目が、もうすぐ母になる横沢さんです。(日高)
透析室を代表する母である川上さんは、あっという間に何でもこなすスーパーエイドさんです。
いつもありがとうございます & これからもよろしくお願いします。
以上、透析室の1コマでした。
透析に興味のあるナースの皆様、ぜひ一度透析室に立ち寄ってみてくださいね!
いつでもお待ちしています。
※ケーキは運の良い時にしか食べられません。
透析室ナース 横澤
<Vo.6> ~2010年12月9日(木)~ 【よく学び、よく遊ぶ!】
ハイパーかどうかわかりませんが・・・・
いつでもハイパーな気持ちで患者と接していたい腎臓内科 駆け出し ドクター 持田です。
よろしくお願いします。
僕はもともと救急医療がやりたく救命救急センターで勤務をしていましたが、赴任先の同僚達の影響で腎臓内科に進むことになりました。
内科は奥が深く、いつも考えさせられ、患者さんと闘っています。
毎日、忙しいですが、充実した日々を送らせていただいています。
湘南鎌倉総合病院の腎臓内科は膠原病+腎障害も積極的にみていけるグループであり、膠原病科と腎臓内科どっちにしようかと迷っている研修医はぜひ来てください。
多くの学会や勉強会にも出席でき、他流試合もできます。
(本当にお待ちしています。よろしく。 相談があれば yasuhiro.mochida@tokushukai.jp まで)
僕ら腎臓グループでは、勉強だけでなく、遊びも欠かしません。
今年の夏には皆で船に乗り、沖釣りをしました。
僕らの当主はサメまで釣ってしまいました。

(サメをつっているのが当主です。隣にいるのが れいちゃん です。)
僕は船が全然だめで、船酔いで寝ながら釣りをしていました。
が、寝ながらでも案外釣れるもんなんですかねー、かなり釣れちゃいました(笑)。
エサをつけると下向いてしまい気持ちが悪くなるので、エサもつけられず、針のみ海に放り込んでいたんですけどねー(笑)

(手前はスーパーな岩上Dr。後ろでグロッキーなのは僕で、寝ながら竿をもって釣りをしています)

手前真ん中にいるのは僕、持田です。
復活して、みんなで船上バーベキューです。
おいしかったです。
その後川に飛び込み、中耳炎になりました。
みなさん飛び込みはほどほどに。
今年の忘年会は楽しみです。
まーさすがに冬に船出はしないとおもいますが・・・
当院腎臓内科に興味ある方は上記まで。ではでは
腎臓内科 持田 泰寛
<Vo.5> ~2010年12月2日(木)~
【神奈川腎研究会 レポート 2010年11月28日】
腎臓内科チームにとってとてもうれしいことがありましたので、もともとは持田先生が担当の順番でしたが、今回は腎臓内科部長 大竹が担当します。
11月28日日曜日の午後、第80回神奈川腎研究会が横浜で開かれました。
そうそうたる諸先輩の先生方が支え推進してきた研究会で、伝統と格式のある研究会です。
私は10年前に静岡県富士宮の田舎から神奈川に転勤してきましたが、私の名前を知る人はだれもおらず、周りを見回せばそうそうたる先生方ばかりで大変緊張しました。
田舎者が神奈川に赴任して最初に神奈川県内で発表したのがこの研究会で、「透析患者に生じた慢性マンガン中毒」の症例をとても緊張しながら発表したことを今でも覚えています。
原因はサプリメントの過剰摂取でした。
今回は、我々腎臓内科チームの医長、岡真知子先生が発表しました。
難治性の原因不明の腹水貯留を認めた血液透析患者さんで、どうにもこうにも診断がつきませんでした。
骨盤底部に小さな腫瘤が疑われ開腹手術で組織検査まで行いましたが、得られた組織所見はXantomatous tissueで特筆すべき所見が得られなかったように判断され、診断に行き詰まりました。
しかし岡先生は組織所見結果を細かくしつこく追いかけて、通常なら見過ごしていたであろう泡沫化細胞が集族している所見を重要と捕えました。
その後もしつこくこの患者さんの問題に食らいついて、腹水のフローサイトメトリーまで行って、診断にたどり着きました。
まず経験することのない非常にまれな疾患で透析患者での報告は過去にありませんでした。
この研究会では第78回より優秀演題への褒賞制度が始まりましたが、岡先生の発表が今回の優秀演題賞として研究会で表彰されました。
大変名誉なことで、チームみんなでとても喜んでいます。
ブログを担当した私大竹も自分のこと以上にうれしく思い、表彰状と一緒に岡先生の写真を載せることにしました。

これからも皆で頑張っていきましょう。次回のブログは持田先生です。お願いしますね。
腎臓内科 大竹 剛靖
<Vo.4> ~2010年11月24日(水)~
【アファレシス レポート】
こんばんは!
スーパードクターを目指してがんばっている腎免疫血管内科の岩上です。
当直等いそがしく更新が遅くなってしまいすみません(><)
今月初めに行われたアフェレシス学会のレポートをしたいと思います。
腎臓の分野で大きな学会は主に腎臓学会と透析学会ですが、他にも腹膜透析学会、急性血液浄化学会、アフェレシス学会などなど数えきれない学会があり、それぞれの学会で年に1度全国から集まり、
最新の情報や症例を報告しあいます。
普通学会は横浜パシフィコなどの会場を使って行われますが、今年のアフェレシス学会はなんとディズニーアンバサダーホテルの会議場でした(^^)。
学会場では期待通りディズニーキャラクター達が待っていてくれました。

今回当院からは3人が発表をしました。
私は、calciphylaxisと呼ばれる治療法の確立されていない病気に対してアフェレシス治療を効果的に使用した一例を報告。
持田先生は、下肢虚血に対して血管内カテーテル治療後にLDLアフェレシスを使用すると血管の開存が保たれるという複数比較報告。
大竹先生は、シンポジウムでアフェレシスの新しい適応(糖尿病性腎症、血管炎、コレステロール塞栓などなどなど)についての総説を発表しました。
最後の大竹先生の発表は会場に入れない人が出るほどの大盛況でした。
アフェレシスについて詳しく知りたい方は当ホームページをご覧ください。
私達の施設で積極的に取り組んでいる治療法の一つです。

他の全国の施設からも新しい話題・治療法がたくさん提供されました。
学会で学んだ知識をこれからの診療に生かせるようにがんばります。

それでは次回はハイパードクター持田先生(写真右)お願いします!
腎臓内科 岩上 将夫
<Vo.3> ~2010年11月11日(木)~【アフリカン レポート ―2010.10.20~10.29― 】
私たち( Dr.大竹、ナース塩野さん、わたくし臨床工学技士 西坂 )3人は、ザンビアの透析室を立ち上げるべく
約1週間ザンビアに滞在しました。
私たちが勤務したのはザンビアの首都ルサカにある国立病院で1800床と大きな病院でした。
季節は乾季の終盤、ほこりっぽく大部分は赤茶色の世界です。
でもアカシアの花だけは、きれいに赤や紫の花を咲かせ雨季を待っているかのようでした。

この病院では、すでに別メーカーの透析装置が5台稼働しており、1日2~3クールとフル稼働していました。
透析室のスタッフはみんな明るく、仕事中でも常に歌ったり踊ったり…。
アフリカンですね。
ちょうどザンビア独立記念日に居合わせましたが、その日も透析が行われていました。
透析室のテレビでは、1日中お祭り騒ぎが放映されていて、スタッフもそれに合わせてやっぱり歌ったり、踊ったり…。

いやいや、いつも歌やダンスばかりしている分けではありません。
実は新しく透析装置が増えるため今より広い透析室を新しく建設していました。
そして、私たちは工事が終わるまで、旧透析室で新しく来た透析装置を使用して、今までと違う点を克服しながら練習を重ねていました。
しかーし、工事がなかなか進まないのです。
もう透析室オープニングセレモニーは明後日なんです。
私たちとザンビアスタッフたちやメーカーさんみんな、ひやひやキリキリ・・・。
結局セレモニーは1日延期され、私たちは立ち会う事が出来ませんでした。
残念です。
でも彼らなら、きっとセレモニーをしっかり成功させたでしょう。
とても優秀なスタッフ達でしたから・・・

**追伸**
次回は腎血管内科のスーパードクター岩上先生です。
乞うご期待!!
臨床工学技士 西坂
<Vo.2> ~2010年10月30日(土)~
【タンザニアの透析チームをお迎えして】
腎免疫血管内科/血液浄化センターでブログを立ち上げましたが、更新が遅くなってしまいました。
第2回目も血液浄化部の日高寿美が担当させて頂きます。
またまた、アフリカの話題で恐縮ですが、われわれの透析センターに今度はタンザニアの医師・看護師・メディカルエンジニアの方々が研修に来られました。
ちょうどカメルーンの方々と数日研修が重なり、一緒に鎌倉の市内観光もしていただきました。
カメルーンの方々が帰国する前に、一緒に血液浄化センター前で記念写真を撮りました.。

カメルーンの方々は皆背が高く大きいのに対し、タンザニアの方々は小柄な方が多い印象です。
でも、どちらの国の方も4人だけしか知らないので、そのような印象を述べてはいけないかもしれません。
タンザニアの国ではプライベートのクリニックが1件(透析の機械は4台)だけあり、非常に高額で、
インド人でタンザニア在住の方が透析治療を受けているようです。
来日されたドクターも腎臓内科というわけではなく、総合内科医で、透析の勉強に来られました。
毎朝、透析回路のプライミング(写真下)をまず練習し、

あっという間にその原理や準備の仕方を覚えてくれています。
鎌倉で1週間研修の後に、東京西病院で2週間研修され、最後の1週間再び鎌倉に戻られる予定です。
タンザニアには有名なアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(5895m)があるそうです。
当院のレジデントの先生が、学生時代にキリマンジャロに登ったことがあるとか。。。
昔、ワンゲル所属の私も見るだけでもいいから行ってみたいなあ。。。
血液浄化部 日高 寿美
<Vo.1> ~2010年10月6日(水)~ 【カメルーンの透析チームをお迎えして】
腎免疫血管内科/血液浄化センターでブログを立ち上げることになりました。
私たちのまわりにおこった出来事、感じたことなどをお知らせしていきたいと思います。
第1回目は血液浄化部の日高寿美が担当させていただきます。

カメルーンといえばサッカーが思い浮かび、2002年のワールドカップの時、真っ先に来日して中津江村で合宿をした国であり、今年のワールドカップでも我が日本代表チームが戦った国です。
そのカメルーンから、腎臓内科医のDr. Kazeはじめ、2人の看護師さんと1人のメディカルエンジニアが湘南鎌倉総合病院の血液浄化センターに研修でみえました。
彼らは既に透析治療をなさっており、10台の機械をフル回転して110人の透析患者さんの治療をなさっているそうです。
昨日は歓迎パーティーをしました。
皆さん、まだ1週間しか滞在していないのにかなり日本語がお上手で驚きました。
日本のお酒も十分堪能されたようです。
カメルーンは我々が研修生としてお迎えしたアフリカの国の中では6番目の国となりますが、ますますアフリカの国々が近くに感じられるようになりました。
楽しいひとときでした。
血液浄化部 日高 寿美
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